さよなら、かまきりさん
仕事が忙しくてブログの更新が滞ってしまいました。
ここ一週間で悲しいことがありました。
5日前、かまきりが2匹とも死んでしまったのです。
最初に異変に気付いたのは娘でした。
いつも娘は学校から帰ってくると、
段ボールで作ったかまきりの飼育ケースを開けて、
かまきりと遊ぶのですが、
かまきりの動きが鈍いのです。
いつもなら、
娘が割りばしなどをかまきりの前に出すと、
かまきりは鎌を振り上げて、割りばしにぶら下がるのですが
ぶら下がる元気がありません。
「お父さんー、かまきりがぶらさがらないー!」
心配そうに叫んでいました。
水がたりないのかな、
エサをもっと上げた方が良いのかなと
娘は試行錯誤していましたが、
どんどん弱っている様でした。
この時点では、
息子のかまきりはまだ元気でしたが、
あまりエサを食べないのは気になっていました。
夜になり、娘のかまきりは全く動かなくなってしました。
悲しむ娘が、
「かまきり死んじゃったの?」と聞いてきました。
あきらかに死んでしまった様子でしたが
死んじゃったねとは娘に怖くて言えず、
「少し寒くなってきたから冬眠したのかもしれないね」
「明日の朝、また様子を見ようね」
とごまかしてしまいました。
息子が、
「もし死んじゃったら僕のカマキリあげるよ」
と娘に話してくれましたが、娘はしょんぼりしています。
次の朝、起きてすぐ見てみると、
やはり、かまきりは動かないままです。
それどころか息子のかまきりまで動かなくなってしまいました。
子どもたち二人とも動揺しています。
ここでまた、
「やっぱり、かまきり死んじゃったの?」と子どもたちに聞かれましたが、
そこでもやはり私は、死んじゃったよと断定できませんでした。
そこで子どもたちに、
「かまきりさんは、死んだふりしてるかもしれないよ、
一度、庭の草むらに放して、お出かけしてみよう。
帰ってきたとき、そのままだったらやっぱり死んじゃったんだと考えよう。
いなかったら、元気になって逃げちゃったってことだからそれで良しとしよう。」
と提案すると、了承してくれました。
外出して数時間後帰宅すると、
かまきりたちは、草むらにそのままの状態でいました。
娘は、かまきりが死んだことを理解し、
手のひらにのせて撫でていました。
そして「かまきりさんかわいそう」と言いました。
「ちゃんとお世話したよね?」
「がんばっていたよ」
その後、
娘と息子は庭の木の下に
お墓を作って埋めてあげていました。
私は何も言っていないけど、
木の枝をお墓にさして、さよならをしていました。
かまきりの寿命は、約半年だそうです。
4月頃、卵から孵り、10月~12月頃まで生きるそうです。
慣れない飼育で、
かまきりにとって良い環境ではなかったかもしれませんが
子どもたちは頑張りました。
良い経験となりました。
部屋の片隅にまだおいてある、
かまきりがいない段ボールの飼育ケースを見ると
切ない気持ちになります。
ありがとう、かまきりさん。
さよなら、かまきりさん。